※この動画は2022年2月2日に収録しました。今後の法改正等により、動画の内容に齟齬が出る可能性がございます。不動産の売却の際は必ず不動産会社にご相談下さい。
はい。相続前に売却するメリットですが、よく相続を「争う族」などといいます。
遺産の分割方法をめぐって相続間で揉めることが多くあります。特に不動産は将来その不動産の必要性や処分の価格、時期などで意見が分かれることが多くあります。
よくドラマなんかでもありますよね。
そうですね。
その点、相続が発生する前に不動産を処分し現金化している場合それらの不安要素はなくなります。
また相続税の支払いなどで早急に納税資金を用意する必要がないため、売り急ぎで安く売却する必要もありません。
売り急ぐと価格を下げざるおえないですよね。
はい。相続人の中にはそれらを嫌がったり、思い出のある実家の売却自体を嫌がることもあります。足並みが揃わないと売りたくても売れないということもあります。相続前であれば、名義人の意思で売却をし相続人の相続税資金を用意することが可能です。
なるほど。
では相続後に売却する場合のメリットはなんでしょうか?
はい、相続した場合の不動産の評価は路線価や固定資産税評価額であり、これは時価といわれる実勢価格より低くなっております。そのため相続財産の評価が現金の場合よりも低く相続税額が割安になることがあります。
評価額の違いですね。
はい。または相続開始から3年以内に相続不動産を売却した場合、その不動産にかかった相続税を取得費用に加算することができ、譲渡取得税の節税につながります。相続しても所有期間は引き継ぎますので譲渡所得税が短期か長期かにかかわる場合は相続後の方が有利ですね。
相続前と後、どちらもメリット・デメリットがあるんですね。
はい、相続税評価の際、不動産の評価額が実勢価格と大きく離れることが問題として認めないというケースも出てきています。
そういこともあるんですね。
相続前と後の売却どちらのメリットが大きいかは一概には言えません。
もしもの時ために、早めに売却に強い不動産業者に相談されることをおすすめします。
わかりました。ありがとうございます。